ラピダス(Rapidus)関連銘柄一覧|国産半導体プロジェクトの最新情報と本命株まとめ

ラピダス(Rapidus)関連銘柄一覧|国産半導体プロジェクトの最新情報と本命株まとめ

株株ブログ運営事務局
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について詳しく解説します。

日本の半導体産業、ひいては国内株式市場において、その動向に強い関心が向けられている半導体メーカーといえば、ご存じ「ラピダス(Rapidus)」です。このラピダスの最新動向について、

ラピダスが進める北海道・千歳に建設する半導体工場「IIM」、2025年4月にパイロットラインの立ち上げを開始。
2025年7月、ラピダスが国内初となる「2ナノ半導体」の試作に成功!量産化に弾み。

上記のような期待膨らむ明るいニュースを目にした上で、”ラピダス”をテーマとする関連株のチェックを始められた方もいるのではないでしょうか?

そこで今回の記事は、ラピダスとはどんな企業なのか?何がすごいのか?その特徴と最新動向をはじめ、関連銘柄の一覧に本命株のピックアップなど、「ラピダス関連銘柄」を中心とした情報をお届けします。

ラピダス関連銘柄とは?

ラピダス関連銘柄とは?

ラピダス関連銘柄とは、次世代の国産半導体開発を担う企業「Rapidus(ラピダス)」と深い関わりを持つ企業群のことを指します。ざっくり分類すると以下が代表的な関連銘柄です。

ラピダス関連銘柄の主な分類と代表的な企業

分類関連企業
出資企業ソニーグループ / トヨタ自動車 / デンソー / キオクシア / ソフトバンク / NEC / NTT / 三菱UFJ
製造装置メーカー東京エレクトロン / SCREEN / 荏原
材料メーカーレゾナック / 大日本印刷
ウエハー・周辺関連野村マイクロ
インフラ・建設大成建設
電力・エネルギー北海道電力
通信・光技術NTT / 富士通
その他ソシオネクスト / IBM

これらラピダス関連銘柄については、ページ中盤「ラピダス関連銘柄一覧」で詳しくご紹介します。

ラピダス関連の代表株「東京エレクトロン(8035)」

ラピダス関連の代表株「東京エレクトロン(8035)」

出展:東京エレクトロン株式会社

東京エレクトロンは、世界有数の半導体製造メーカーで、半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造装置を開発・製造・販売している企業。成膜装置、コーター・デベロッパー、エッチング装置、ウエハ検査装置など、半導体製造における「前工程」に強みを持ちます。

最先端の半導体製造に不可欠な”EUV露光技術”における「周辺設備・プロセス装置」の中核的パートナー

ラピダスは、2027年を目安に「2ナノ半導体」の量産技術の確立を目指していますが、この最先端微細加工技術の実用化へ向けて、重要なキーテクノロジーとなるのが「EUV露光装置」です。

東京エレクトロンは、EUV露光の性能を最大限に引き出すための周辺工程装置に強みを持っており、ラピダスの試作ライン構築に強力する主要企業のひとつに挙げられています。

工程装置役割
洗浄ウェットステーションレジストや異物の除去
成膜CVD/ALD装置薄膜を形成し構造を作る
エッチングドライエッチング装置不要部分を選択的に除去
検査・計測表面検査装置など微細欠陥の検出と品質管理

EUV露光に対応する材料やプロセスは従来のモノとは異なり、超高精度・超クリーンな制御が求められます。そのため、東京エレクトロンのような高性能装置メーカーの存在が重要となり、関連銘柄の中でも本命とされているのです。

ちなみに、ラピダスの会長は東京エレクトロンの元会長を務められていた東哲郎氏が就任しています。


少し本題とズレてしまいますが、次のトピックでは、

そもそも、ラピダスとはどのような会社なのか?
ラピダスになぜ注目が集まるのか?何かスゴイのか??

国産半導体メーカー「ラピダス(Rapidus)」について、最新の動向と合わせて詳しく解説します。

国産半導体メーカー「ラピダス(Rapidus)」とは?なぜ注目されるのか?

ラピダス(Rapidus)は、日本政府が支援する次世代半導体の国産製造を担う戦略的企業として、2022年に設立された半導体メーカーです。

国内外の主要エレクトロニクス企業(トヨタ・ソニー・キオクシアなど)による出資もとに誕生し、「2ナノプロセス」という世界最先端の半導体技術を実現することを目標に掲げています。

何かスゴイ?ラピダスの最新動向
  • 次世代半導体の国有化を目指す「国策プロジェクト
  • 2025年4月、北海道千歳市にある次世代半導体工場「IIM」の試作ラインが稼働開始。
  • 2025年7月、国内初の「2ナノ半導体の試作」に成功!異例のスピード。

TSMCやサムスンといった海外勢に依存してきた日本の半導体サプライチェーンでしたが、ラピダスの誕生によって『世界をリードしてきた日の丸半導体の復活なるか?』と期待が寄せられています。

次世代半導体の国産化を目指す「国策プロジェクト」

ラピダス最大の特徴は、経済産業省をはじめとする日本政府の強力な支援を受けている「国策プロジェクト」であること。

2兆円規模ともいわれる支援策を背景に、国内での次世代半導体量産体制の確立を目指しています。この動きは、米中の先端半導体覇権争いが激化する中で、日本の技術自立と経済安全保障を確保するための重要なプロジェクトと位置付けられています。

また、IBMやimecなど海外の技術パートナーとの連携も進め、技術的な基盤強化が急速に進められています。

北海道千歳市に建設中の次世代半導体工場「IIM(イーム)」の試作ラインが稼働開始。

2025年4月1日、北海道千歳市の次世代半導体製造拠点「IIM(イーム)」において、2ナノ世代の先端半導体に向けた試作ラインの稼働を正式に開始。2027年の量産スタートを目標に掲げています。

IIMは2023年9月に着工し、この工場は、クリーンルームや露光装置、エッチング・洗浄・計測といった主要装置の整備が急ピッチで進み、日本国内では前例のないスピードで立ち上げが実現しています。

また、2024年10月3日には、IIMに隣接するセイコーエプソン千歳営業所内に、半導体後工程の研究開発拠点「Rapidus Chiplet Solutions(RCS)」を開設すると発表。後工程ではチップレットパッケージ、RDL(再配線層)インターポーザ、3Dパッケージ技術などの先進的な量産技術の確立を目指しています。

2025年7月には国内初の「2ナノ半導体の試作」に成功!異例のスピード。

2025年7月、ラピダスは国内で初めて「2ナノプロセスによる試作半導体チップの開発に成功した」と発表。設立からわずか3年弱でこの成果を実現したことは、半導体業界でも驚きをもって受け止められました。

これは米IBMとの技術提携や、国内外装置メーカーとの密な連携、千歳工場の整備スピードが大きく寄与した結果と見られます。次なるステップは2027年の量産化であり、日本が再び先端半導体開発の舞台に返り咲く重要なマイルストーンとされています。


いかがだったでしょうか?

ラピダス設立時には、技術的なハードルの高さと多額のコストを必要とすることから「批判的な声」も多く聞かれたとのことです。

ところが、前例のないスピードで試作品の完成までこぎ着けたことに多くの方が度肝を抜かれたはず。2024年12月に主要な製造装置の搬入をはじめ、4月には製造ラインの立ち上げ。そこからわずか3カ月、7月中旬には試作品の完成までやってのけてしまったのです。

となると…。ラピダスがもたらす経済波及効果だけでなく、そこに紐づく関連銘柄の動向が気になる方も多いはず。次のトピックから本題、ラピダス関連銘柄を詳しくご紹介します。

ラピダス関連銘柄一覧

では早速、ラピダス関連銘柄を一覧でご紹介します。

証券コード銘柄名市場業種時価総額
1812鹿島東証プライム建設業24,000億円
1832北海電工札証建設業192億円
1840土屋ホールディングス東証スタンダード建設業65億円
1980ダイダン東証プライム建設業2,941億円
205Aロゴスホールディングス東証グロース建設業61億円
3374内外テック東証スタンダード卸売業77億円
3449テクノフレックス東証スタンダード金属製品354億円
3778さくらインターネット東証プライム情報・通信業1,306億円
4004レゾナック・ホールディングス東証プライム化学10,953億円
4088エア・ウォーター東証プライム化学5,888億円
4091日本酸素ホールディングス東証プライム化学22,551億円
4392FIG東証プライム情報・通信業101億円
5201AGC東証プライムガラス・土石10,732億円
5273三谷セキサン東証スタンダードガラス・土石1,846億円
6055ジャパンマテリアル東証プライムサービス業2,014億円
6228ジェイ・イー・ティ東証スタンダード機械117億円
6248横田製作所東証スタンダード機械31億円
6254野村マイクロ・サイエンス東証プライム機械1,431億円
6361荏原東証プライム機械17,253億円
6526ソシオネクスト東証プライム電気機器5,098億円
6701NEC東証プライム電気機器67,448億円
6702富士通東証プライム電気機器79,613億円
6724セイコーエプソン東証プライム電気機器7,437億円
6758ソニーグループ東証プライム電気機器276,556億円
6902デンソー東証プライム輸送用機器66,137億円
6920レーザーテック東証プライム電気機器19,206億円
7203トヨタ自動車東証プライム輸送用機器477,482億円
7643ダイイチ東証スタンダード小売業183億円
7826フルヤ金属東証プライムその他製品713億円
7911TOPPANホールディングス東証プライムその他製品11,573億円
7912大日本印刷東証プライムその他製品13,623億円
8012長瀬産業東証プライム卸売業3,535億円
8035東京エレクトロン東証プライム電気機器141,914億円
8104クワザワホールディングス東証スタンダード卸売業100億円
8306三菱UFJフィナンシャル・グループ東証プライム銀行業276,772億円
8377ほくほくフィナンシャルグループ東証プライム銀行業4,563億円
9432NTT東証プライム情報・通信業140,443億円
9434ソフトバンク東証プライム情報・通信業103,445億円
9509北海道電力東証プライム電気・ガス2,505億円
9678カナモト東証プライムサービス業1,385億円

※2025年10月7日時点

ラピダス関連の本命株ピックアップ

次に、数あるラピダス関連銘柄の中でも本命視される9銘柄をピックアップしてご紹介します。

※ご紹介する銘柄は筆者の主観を含んだ内容のため参考情報としてご覧ください。

エア・ウォーター(4088)

ラピダス関連銘柄の本命「エア・ウォーター(4088)」の週足チャート画像

出展:TradingView

エア・ウォーターは、産業ガス事業を原点に、医療、エネルギー、農業・食品、防災、物流など、多岐にわたる製品やサービスを提供する企業。酸素、窒素など製造業が生産工程で使用する産業ガスで、日本酸素HDに次ぐ国内2位の実績を持ちます。

半導体の分野では、バルクガスから化学品、配管工事、ガスの精製・処理装置、物流、リサイクルまで半導体ビジネスを手掛け、半導体工場へのトータルサポートを武器に業界で確固たる地位を築いています。

ラピダス半導体工場向けの材料輸送を手配するとりまとめ業者の1社

2024年2月、ラピダスの半導体工場のパイロットラインに向け、特殊ガスや特殊ケミカルをはじめとした半導体材料の「本州〜北海道」の輸送を手配する取りまとめ業者の1社にエア・ウォーターが選定されたと発表。

また同年4月には、半導体工場向けの関連装置「CMP(化学的・機械的研磨)スラリー調合・供給システム」をラピダスから受注したとも発表されています。

日本酸素ホールディングス(4091)

ラピダス関連銘柄の本命「日本酸素ホールディングス(4091)」の週足チャート画像

出展:TradingView

日本酸素ホールディングスは、産業ガス、電子材料ガス、医療用ガスの供給を主力とする「産業ガス事業」と、半導体向け電子材料ガスを供給する「エレクトロニクス事業」、ステンレス製魔法びん「サーモス事業」を展開する企業。窒素、酸素など製造業が生産工程で使用する産業ガスでは国内首位の実績を持ちます。

子会社の「太陽日酸」がラピダスのパイロットライン用ガスサプライヤーに選出

2023年7月、日本酸素ホールディングスのグループ会社「太陽日酸」が、ラピダス半導体工場のパイロットライン向けのガス関連設備の設計施工者、バルクガスの供給者に選定されたと発表。半導体向け特殊ガスにおける高い実績から、親会社の三菱ケミカルグループと連携した受注獲得が期待されています。

ジェイ・イー・ティ(6228)

ラピダス関連銘柄の本命「ジェイ・イー・ティ(6228)」の週足チャート画像

出展:TradingView

ジェイ・イー・ティは、半導体洗浄装置の開発、設計、製造、販売を手掛ける韓国資本のメーカー。韓国、台湾、中国、日本など東アジアの半導体メーカーへの納入実績を持ち、大手顧客は中国SMICと韓国サムスン電子。また、半導体事業に加えて、リチウムイオン電池の検査・製造装置の事業拡大やごみを資源に変える「ERSシステム」の開発なども手掛けています。

ラピダスから半導体製造技術の研究開発業務を受託し、試作ライン向けに半導体製造装置を納入

2023年12月ジェイ・イー・ティは、ラピダスから次世代半導体製造技術の研究開発業務を受託することになったと発表。その後2025年8月1日には、同社が手がける半導体製造装置をラピダス試作ライン向けに納入したと発表されています。

野村マイクロ・サイエンス(6254)

ラピダス関連銘柄の本命「野村マイクロ・サイエンス(6254)」の週足チャート画像

出展:TradingView

野村マイクロ・サイエンスは、超純水製造装置の専業メーカーで、半導体や液晶、製薬などの産業向けに、超純水を製造する装置の設計、施工、販売、メンテナンスを行っている企業。韓国サムスングループと関係が深く、米国や中国などを含め同グループの半導体関連への納入実績豊富なのが大きな特徴。

野村の超純水技術がラピダスの「裏方」のインフラ部分を支える可能性あり

ラピダスが目指す最先端プロセス(2ナノなど)では、製造工程における洗浄、洗浄後処理、化学薬液処理において、極めて純水・高純度水が必要とされています。現時点で直接取引実績があるなどは見つかっていませんが、ラピダス関連銘柄として「設備・材料の周辺インフラを支える可能性をもつ企業」として注目される存在といえるでしょう。

荏原(6361)

ラピダス関連銘柄の本命「荏原(6361)」の週足チャート画像

出展:TradingView

荏原は、1912年創業の日本を代表する産業機械メーカー。風水力、環境、精密・電子の3事業を展開し、近年では精密電子の最先端の半導体製造装置・機器が利益成長をけん引しています。とくに、半導体研磨装置では世界首位級の技術力を持つとされています。

2ナノメール対応の半導体研磨装置の開発にメドが付いたとの報道。

2024年4月、荏原は2ナノメートルに対応する半導体研磨装置の開発に目途がついたと報じられ、ラピダスとの将来的な連携の可能性が指摘されています。

セイコーエプソン(6724)

ラピダス関連銘柄の本命「セイコーエプソン(6724)」の週足チャート画像

出展:TradingView

セイコーエプソンは、プリンター、プロジェクター、産業用ロボット、ウォッチ、水晶・半導体などの電子機器や精密機器を製造・販売する企業。インクジェットプリンタでは世界最大手とされています。

ラピダスの最先端半導体の後工程に関する研究開発機能で協業

2024年10月、ラピダスの半導体製造拠点「IIM」に隣接するセイコーエプソン千歳事業所内にクリーンルームを構築。半導体の仕上げ部分にあたる「後工程」の研究開発拠点「Rapidus Chiplet Solutions(RCS)」を開設すると発表。

RCSでは「2nm世代半導体のチップレットパッケージ設計/製造技術開発」をテーマに、自動化も含めたチップレットパッケージの量産技術の開発を進めるとして、2026年4月を目標に研究開発活動を開始する計画とのこと。

大日本印刷(7912)

ラピダス関連銘柄の本命「大日本印刷(7912)」の週足チャート画像

出展:TradingView

大日本印刷は、出版・商業印刷を主軸に、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスといった多岐にわたる分野で事業を展開する企業。TOPPANホールディングスとともに印刷業界を代表する大手企業として知られています。

ラピダス向けのEUV露光技術に対応したフォトマスクを25年内にも開発完了予定

2024年3月、大日本印刷はNEDOの研究開発プロジェクトの下請け(サブコントラクター)として加わり、2ナノ世代のEUVリソグラフィー向けフォトマスクの製造プロセスを本格的に開始したと発表。

さらに同年12月には、2ナノプロセス以降のロジック半導体用EUVフォトマスクに求められる微細パターン解像性能を達成したと発表し、High‑NA(高開口数)EUV対応の評価用マスクのサンプル供給も開始しています。25年内にも開発を完了させる予定とのことです。

長瀬産業(8012)

ラピダス関連銘柄の本命「長瀬産業(8012)」の週足チャート画像

出展:TradingView

長瀬産業は、化学品を中心に事業を展開する専門商社で、商社としての機能だけでなく製造や研究開発機能も持つ複合商社として、機能素材、加工材料、電子、自動車・エネルギー、生活関連の5事業を展開しています。電子材料・合成樹脂等の化学品専門商社として首位。

ラピダス工場への材料輸送のとりまとめ業者の1社

前述した「エア・ウォーター」と同様、長瀬産業はラピダス半導体工場へ半導体材料を本州から輸送するとりまとめ業者の1社に指定されています。長瀬産業は、100社にのぼるサプライヤーが製造する薬液や樹脂などを全国数カ所の拠点に集約し、適切な輸送手段を決めて北海道の倉庫に届ける役割を担っています。

東京エレクトロン(8035)

ラピダス関連銘柄の本命「東京エレクトロン(8035)」の週足チャート画像

出展:TradingView

ページ冒頭でもご紹介しましたが、ラピダスの大本命株と見られているのが「東京エレクトロン」です。

東京エレクトロンは、半導体製造装置分野で世界トップクラスのシェアを誇る日本の大手企業です。特に成膜装置、エッチング装置、洗浄装置などの前工程装置に強みを持ち、世界の半導体ファウンドリやIDM(垂直統合型デバイスメーカー)に広く採用されています。

EUV露光工程の前後を支える周辺装置の提供を担う可能性から、ラピダスの主要装置パートナーの一角となる可能性。

ラピダスが目指す「2ナノ半導体の量産技術確立」に重要なキーテクノロジーとなるのが「EUV露光装置」です。東京エレクトロンは、EUV露光工程の前後を支える周辺装置の提供(レジスト塗布・現像、洗浄、アッシングなど)を担う可能性が高く、ラピダスの主要な装置パートナーの一角と目されています。

TSMC機密情報流出報道との関係

2025年8月、台湾メディアがTSMCの2ナノ技術に関する企業秘密の流出疑惑を報道し、関連する元TSMC関係者らが逮捕されました。この調査の中で、東京エレクトロンの台湾現地法人オフィスも家宅捜索の対象となり、日本でも大きく報道で取り上げられる事態に。

東京エレクトロンは、報道に関して「一部社員の不正行為を認識し解雇処分とした。」と公表していますが、組織的関与や技術流用については否定しており、現時点で重大な違法性が認定されたわけではありません。

「ラピダスはやばい?」心配の声が見られる理由とそれでも期待される要因。

ラピダスの誕生によって『世界をリードしてきた”日の丸半導体”の復活なるか?』と期待が寄せられている一方で、インターネット上では

ラピダスはやばい!失敗するのでは?

といった心配の声も多く見られます。

最後に、なぜラピダスに心配の声が囁かれているのか?それでも期待される大きな要因とは何か?それぞれまとめてご紹介します。

ラピダスに心配の声が囁かれる主な要因

  • 世界最先端の「2ナノメートル」という微細加工技術へのハードルが高い。
  • 国からの補助金だけでなく継続的に数千億~1兆円規模の資金が必要になる。
  • 人材確保やインフラ面で北海道という立地が半導体産業にとって最適ではない。
  • 国策に依存する体質が色濃く政権や予算方針の変更次第で支援体制が変わる可能性がある。

一番大きな要因は「技術的なハードルが高く、国からの補助金に大きく依存している」こと。ただし、25年7月に発表された「2ナノプロセスによる試作半導体チップの開発に成功」の報道を見る限り、量産化へ向けた動きはかなりスムーズでこの点は大きな安心材料となったのではないでしょうか。

それでもラピダスが期待される主な要因

  • IntelやIBMとの技術提携により、実績あるグローバル企業との連携で技術面を補える。
  • 経済産業省からすでに合計9,200億円の補助金が決定済み。事業継続のための追加支援も期待できる。
  • 先端ロジック半導体に絞っていることで差別化・高収益化に直結しやすい。
  • 最先端半導体を国内で保有することは経済安全保障上の国家ミッション。海外依存を減らす意味でも期待が大きい。

ラピダスは「高難易度×巨額資金×時間制約」の三重苦に挑むハイリスクプロジェクトであり、確かに“やばい”と指摘される理由も理解できます。しかし一方で、日本の産業構造の転換と先端技術国際競争の中で、「やらなければもっとやばい」という危機感が根底にあるとも言えます。

このように、ラピダスの挑戦にはリスクと期待が共存しており、現時点では“失敗前提”と断じるのは早計でしょう。

まとめ:国策プロジェクト「ラピダス」と「関連銘柄」の動向に注目して頂きたい!

世界をリードしてきた”日の丸半導体復活へ向けて“大きな動きを見せる国策プロジェクト「ラピダス」。ここまで、ラピダスの最新動向をはじめ、何がすごいのか?関連銘柄の一覧に本命株をピックアップしてご紹介してきました。

長らく海外勢に遅れを取っていた日本の半導体産業、ラピダスの誕生によってその風向きは大きく変わりつつあります。ぜひ、今回の記事を参考にラピダスを取り巻く関連銘柄のチェック、本命視される注目株の発掘にチャレンジして下さい。

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