ChatGPTの誕生と普及によって起こった”生成AIブーム”により、今もまだ強い存在感を放ち続ける「AI関連銘柄」。
近年では、生成AIを活用した新しいサービスが次々と生まれ、さらに人工知能が自律的にタスクを遂行してくれる「AIエージェント」と呼ばれる新しい技術も大きな話題に。そんな中、
『割安な株価水準で鳴りを潜めるAI関連銘柄とは何か?』
『AI関連の中でも”株価の上昇余地が高い”割安株はどの銘柄か?』
こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事は、「AI関連×低位株」をテーマに、株価1,000円未満のAI関連銘柄の一覧、今後の成長性が期待される注目株もピックアップしてご紹介します。
急動意が期待される必見テーマ株とは?
AI関連の低位株が注目される理由
AI関連の低位株になぜ注目が集まるのか?
「データセクション(3905)」「セキュア(4264)」「FRONTEO(2158)」などなど、AI関連銘柄には低位株から大化けした数多くのお宝銘柄が見つかっているからです。

ご覧頂いたように、大化けしたAI関連の低位株の中には、わずか4カ月という短い期間で株価を10倍以上にまで急騰させた事例もあるのです。また、生成AI市場が急成長を見せているなか、次の大化けAI関連株に期待が寄せられているのも要因の一つといえるでしょう。
そもそも「低位株」とは?
低位株とは、株価が比較的低い水準にある銘柄のこと。
「株価がいくら以下なら低位株」といった明確な定義はありませんが、一般的に1単元(100株)の金額が10万円を下回る「株価が500円~1000円以下の銘柄」を低位株と呼んでいます。
つまり、10万円以下で買える株のことが低位株です。さらに、「100円を下回る」株価で取引されている銘柄のことを「ボロ株」や「超低位株」と呼ばれています。
低位株についてもっと詳しく知りたい方は、下記のページをぜひチェックしてみて下さい。
CHECK!
低位株から約4カ月程で”9倍超え”の大化け株に!データセクション(3905)

市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
年初来安値 | 329.0円(2024.01.04) |
年初来高値 | 3,140.0円(2024.04.16) |
最大上昇率 | 9.54倍 |
データセクションは、国内と南米を中心に店舗内カメラデバイスによる小売店向けマーケティング支援ツール「FollowUP」を手掛ける企業。
AIによるデータや画像解析技術に強みをもち、リテールマーケティングやソーシャルメディア分析、ビッグデータ分析やコンサルティング、AIシステムの受託開発なども行っています。また近年では、AIデータセンターとAIクラウドサービスにも力を入れています。
先端AIデータイノベーション研究所設立の発表が材料視に。連日ストップ高!
2024年4月9日の取引終了後、データセクションは『AIやデータ領域の一層の発展を目指して「先端AIデータイノベーション研究所」を設立した』と発表。この発表が好材料となり、高値を付けた4月16日までに「6日連続でストップ高」を記録。
2024年の年初来安値から約4カ月ほどで、株価を9.54倍まで上昇させ「3,140円」の高値を更新しました。
生成AIの誕生により小型のお宝銘柄が多数存在!
わずか4カ月程で株価を9倍以上に急伸させた、AI関連の低位株「データセクション(3905)」をご覧頂きましたが、過去にはテンバガー(株価10倍以上)を達成した銘柄も多数存在します。
そして、生成AI市場は今もなお拡大を続けている大注目の成長産業です。少額からでも投資できて成長期待値も高い、さらに大化けの可能性も秘めた「AI関連のお宝銘柄」が市場には多数存在しているといっていいでしょう。
AI関連の低位株に投資するメリット・魅力
- 成長分野での爆発的なリターンが狙える。
- 少額から購入できて分散投資もしやすい。
- 新サービス発表や大手との提携などが材料視されやすい。
「株価1,000円未満」AI・生成AI関連の低位株一覧
さて、ここからが本題です。
AI・生成AIに分類される低位株とはどのような銘柄なのか?株価1,000未満を条件に一覧にまとめてみました。
証券コード / 銘柄名 | 業種 / テーマ分類 | 株価(円) | 時価総額(億円) |
---|---|---|---|
3323 レカム | 卸売業 生成AI関連 | 67 | 55 |
7527 システムソフト | 情報・通信業 生成AI関連 | 67 | 56 |
3624 アクセルマーク | 情報・通信業 生成AI関連 | 97 | 14 |
4829 日本エンタープライズ | 情報・通信業 AI関連 | 106 | 40 |
9432 NTT(日本電信電話) | 情報・通信業 AI関連 | 146.2 | 132,384 |
4484 ランサーズ | 情報・通信業 生成AI関連 | 178 | 28 |
9434 ソフトバンク | 情報・通信業 生成AI関連 | 214.6 | 102438 |
4176 ココナラ | 情報・通信業 生成AI関連 | 249 | 59 |
5618 ナイル | 情報・通信業 生成AI関連 | 267 | 22 |
4265 Institution for a Global Society | 情報・通信業 AI関連 | 273 | 12 |
2962 テクニスコ | 金属製品 生成AI関連 | 279 | 25 |
6625 JALCOホールディングス | 不動産業 生成AI関連 | 282 | 330 |
3627 テクミラホールディングス | 情報・通信業 生成AI関連 | 283 | 35 |
3908 コラボス | 情報・通信業 AI関連 | 285 | 14 |
4259 エクサウィザーズ | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 290 | 248 |
6031 ZETA | サービス業 AI関連 | 311 | 80 |
4370 モビルス | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 318 | 19 |
5028 セカンドサイトアナリティカ | 情報・通信業 AI関連 | 318 | 31 |
3744 サイオス | 情報・通信業 AI関連 | 320 | 28 |
4167 ココペリ | 情報・通信業 生成AI関連 | 336 | 26 |
3996 サインポスト | 情報・通信業 AI関連 | 349 | 44 |
3976 シャノン | 情報・通信業 生成AI関連 | 361 | 21 |
7034 プロレド・パートナーズ | サービス業 AI関連 | 361 | 40 |
3977 フュージョン | 情報・通信業 生成AI関連 | 362 | 5 |
155A 情報戦略テクノロジー | 情報・通信業 AI関連 | 398 | 41 |
260A オルツ | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 425 | 149 |
7078 INCLUSIVE | サービス業 生成AI関連 | 441 | 44 |
4388 エーアイ | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 454 | 31 |
6182 メタリアル | サービス業 AI関連・生成AI関連 | 498 | 54 |
4173 WACUL | 情報・通信業 AI関連 | 499 | 35 |
6094 フリークアウト・ホールディングス | サービス業 生成AI関連 | 508 | 91 |
7093 アディッシュ | サービス業 生成AI関連 | 510 | 9 |
4689 LINEヤフー | 情報・通信業 生成AI関連 | 515.2 | 36854 |
3634 ソケッツ | 情報・通信業 生成AI関連 | 518 | 12 |
298A GVA TECH | 情報・通信業 生成AI関連 | 525 | 24 |
2158 FRONTEO | サービス業 AI関連 | 534 | 210 |
3913 GreenBee | 情報・通信業 AI関連 | 537 | 12 |
7357 ジオコード | サービス業 生成AI関連 | 587 | 16 |
5129 FIXER | 情報・通信業 生成AI関連 | 589 | 87 |
3961 シルバーエッグ・テクノロジー | 情報・通信業 AI関連 | 596 | 17 |
3625 テックファームホールディングス | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 613 | 46 |
3694 オプティム | 情報・通信業 生成AI関連 | 614 | 338 |
4075 ブレインズテクノロジー | 情報・通信業 AI関連 | 629 | 353 |
4056 ニューラルグループ | 情報・通信業 AI関連 | 668 | 102 |
4736 日本ラッド | 情報・通信業 AI関連 | 675 | 36 |
2497 ユナイテッド | サービス業 生成AI関連 | 688 | 278 |
5248 テクノロジーズ | 情報・通信業 AI関連 | 705 | 119 |
265A Hmcomm | 情報・通信業 AI関連 | 707 | 28 |
4813 ACCESS | 情報・通信業 生成AI関連 | 724 | 289 |
8585 オリエントコーポレーション | その他金融業 AI関連 | 725 | 1246 |
4444 インフォネット | 情報・通信業 AI関連 | 734 | 14 |
7036 イーエムネットジャパン | サービス業 生成AI関連 | 745 | 29 |
3965 キャピタル・アセット・プランニング | 情報・通信業 生成AI関連 | 764 | 43 |
147A ソラコム | 情報・通信業 生成AI関連 | 795 | 358 |
5246 ELEMENTS | 情報・通信業 AI関連 | 810 | 198 |
4418 JDSC | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 812 | 112 |
7072 インティメート・マージャー | サービス業 生成AI関連 | 813 | 27 |
3773 アドバンスト・メディア | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 814 | 149 |
3905 データセクション | 情報・通信業 AI関連 | 817 | 144 |
6999 KOA | 電気機器 AI関連 | 817 | 306 |
9331 キャスター | サービス業 生成AI関連 | 838 | 16 |
3031 ラクーンホールディングス | 情報・通信業 生成AI関連 | 840 | 186 |
6753 シャープ | 電気機器 AI関連 | 841.8 | 5475 |
5575 Globee | 情報・通信業 AI関連 | 849 | 43 |
6809 TOA | 電気機器 生成AI関連 | 866 | 295 |
4421 ディ・アイ・システム | 情報・通信業 生成AI関連 | 880 | 26 |
9168 ライズ・コンサルティング・グループ | サービス業 AI関連 | 884 | 217 |
4054 日本情報クリエイト | 情報・通信業 生成AI関連 | 888 | 127 |
4382 HEROZ | 情報・通信業 AI関連・生成AI関連 | 910 | 137 |
3416 ピクスタ | 小売業 AI関連 | 926 | 21 |
5026 トリプルアイズ | 情報・通信業 AI関連 | 942 | 78 |
5586 Laboro.AI | 情報・通信業 AI関連 | 948 | 150 |
8593 三菱HCキャピタル | その他金融業 生成AI関連 | 948.1 | 13907 |
5036 日本ビジネスシステムズ | 情報・通信業 生成AI関連 | 953 | 460 |
2307 クロスキャット | 情報・通信業 AI関連 | 958 | 162 |
5033 ヌーラボ | 情報・通信業 生成AI関連 | 983 | 63 |
3655 ブレインパッド | 情報・通信業 AI関連 | 1018 | 227 |
※2025年4月15日時点
注目度の高い「AI関連×低位株」ピックアップ 7選
最後に、AI関連に分類される低位株の中でも、今後の成長性が期待される注目株を7つに厳選してご紹介します。
証券コード / 銘柄名 | 主なAI分野 | 特徴 | 成長性 |
---|---|---|---|
5259 エクサウィザーズ | 生成AI・業務効率 | 企業向け生成AI「exaBase」展開、大手と多数提携。 | ★★★★☆ |
3625 テックファーム | 生成AI導入支援 | 業務システムとAI連携、堅実な開発力 | ★★★☆☆ |
265A Hmcomm | 音声AI×生成AI | 音声認識×LLMの先進技術、産総研発ベンチャー | ★★★★☆ |
5246 ELEMENTS | 顔認証AI×生成AI | eKYC・生体認証技術が強み、セキュリティ分野で成長期待 | ★★★★☆ |
4382 HEROZ | 推論AI・画像AI | 将棋AI発、建設や金融へのAI実装実績が強み | ★★★☆☆ |
5586 Laboro.AI | カスタム生成AI | 完全受託の生成AI構築、高収益案件多数 | ★★★★★ |
5033 ヌーラボ | 生成AI×SaaS | プロジェクト管理SaaSと生成AIを融合、業務支援に強み | ★★★☆☆ |
エクサウィザーズ(4259)

出展:TradingView
エクスウィザーズは、医療・看護・人材・金融など社会課題が山積する領域において、AIを用いた課題解決型ソリューションを提供している企業です。とくに、官公庁や大手企業との共同プロジェクトに多く関わっていて、実ビジネスにおけるAI活用の「実装力」に定評が有ります。
生成AIの実装力が強みの注目AI企業
同社の強みは、法人向け生成AIプラットフォーム「exaBase 生成AI powered by GPT-4」の提供です。ChatGPTベースながら、企業ごとのセキュリティ要件や活用ニーズに合わせたカスタマイズ性を備えており、業務効率化やドキュメント対応などへの実用化が進んでいます。また、AI人材育成支援など、教育・研修分野への事業展開も強化中です。
25年4月15日時点、株価は「290円」と低位にとどまっていますが、AIの社会実装が進む中、同社のソリューションは今後ますますニーズが高まると見られています。中長期で見れば、生成AI市場の拡大とともに業績拡大が期待され、今の株価水準は「割安感」を感じさせるタイミングともいえるでしょう。
市場 | 東証グロース |
株価 | 290.0円 |
時価総額 | 248億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / AI |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年03月期 | 2,612 | -508 | -451 | -592 |
2022年03月期 | 4,810 | -201 | -97 | -137 |
2023年03月期 | 5,591 | -378 | -375 | -141 |
2024年03月期 | 8,384 | -305 | -330 | -610 |
予 2025年03月期 | 10,060 | 200 | – | – |
※単位:「百万円」
テックファームホールディングス(3625)

出展:TradingView
テックファームホールディングスは、業務システムやモバイルアプリの開発を軸とするIT企業で、医療・金融・交通・エンタメなど他分野にソリューションを展開しています。
クライアントの要望に応じた高度なシステム開発力と柔軟なカスタマイズ提案が評価されており、BtoBビジネスにおける”黒子役”として存在感を発揮しています。
生成AI活用のシステム開発で注目の実力派
近年では、生成AIの実務活用を見据えた開発支援に注力しており、ChatGPTなどのAPIを活用した業務改善ソリューションの導入支援や、企業内AIチャットボットの構築など、実用性の高いAI導入事例を蓄積中です。また、AIだけでなくブロックチェーンやIoTといった先端技術との連携も進めており、技術的な幅広さも大きな強みと見られています。
25年4月15日時点、株価は「613円」と低位な水準に位置していますが、業績は安定しており財務も堅実。生成AI需要の高まりとともに、企業のシステム内製化ニーズを背景にテックファームへの引き合いは増加傾向に有ります。
堅実な業績とAI分野での実務支援力から、将来性を秘めた注目の低位株といえるでしょう。
市場 | 東証グロース |
株価 | 613.0円 |
時価総額 | 46億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / 組み込みソフト開発 |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年06月期 | 6,003 | 177 | 214 | -538 |
2022年06月期 | 5,519 | -237 | -206 | -168 |
2023年06月期 | 5,770 | 173 | 186 | -48 |
2024年06月期 | 5,072 | 239 | 261 | 155 |
予 2025年06月期 | 6,200 | 550 | 550 | 300 |
※単位:「百万円」
Hmcomm(265A)

出展:TradingView
Hmcomm(エイチエムコム)は、音声認識AIを軸に事業展開する注目のスタートアップ企業です。国立研究所開発法人産業技術総合研究所(産総研)の技術移転をベースに設立され、音声データ解析や音声認識ソリューションを提供。コンタクトセンター、製造現場、医療など、会話や音声が重要な現場での導入が進んでいます。
音声AI×生成AIで急成長を目指すテック新星
とくに注目されているのが、生成AIとの融合です。
同社は、音声認識AIと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせたサービス開発に取り組んでおり、「人間の会話を自然に理解し、的確に返す」実用レベルのAIソリューションに強みがあります。国内企業との実証実験や共同開発も多数進行中で、社会実装のフェーズに突入しています。
24年3月に東証グロースに上場したばかりで、まだ知名度は高くないものの、25年4月15日時点の株価は「707円」と比較的低位。成長ストーリーに乗る余地は大きいと見られてます。
「生成AI×音声AI」という掛け算は他社との差別化要素としても強力で、将来的な市場拡大にともない株価の再評価が期待されるポジションにあるといえるでしょう。
市場 | 東証グロース |
株価 | 707.0円 |
時価総額 | 28億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / AI |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年12月期 | 560 | - | 74 | 72 |
2022年12月期 | 727 | 88 | 145 | 170 |
2023年12月期 | 801 | 83 | 87 | 69 |
2024年12月期 | 946 | 94 | 72 | 96 |
予 2025年12月期 | 1,451 | 173 | 169 | 86 |
※単位:「百万円」
ELEMENTS(5246)

出展:TradingView
ELEMENTSは、生体認証とAIを融合した先端技術で注目されているテクノロジー企業です。
とくに、顔認証技術に強みを持ち、金融機関や不動産、eKYC(オンライン本人確認)などの分野で、個人認証の信頼性を高めるソリューションを提供。セキュリティ性と利便性を両立した技術が高く評価されており、大手企業との実用導入事例も増えています。
顔認証AIと生成AIを掛け合わせる注目ベンチャー
2023年以降、生成AI領域への本格的な取り組みも進めており、顔認証や本人確認といった「本人性の証明」と生成AIの掛け合わせによる新しいUXの提供を構想中です。たとえば、不正利用を防ぎながら安全に生成AIを活用できる仕組みや、「リアルタイム本人認証+対話AIの連携」など、AI活用におけるセキュリティ課題の解決にも寄与しています。
25年4月時点、株価は「700円~800円台」を推移しており、グロース市場の中でも比較的低位な水準にありながら、「AI・認証・セキュリティ」という今後の社会インフラに直結する領域で事業を展開している点は期待値が高い。
セキュリティ分野での存在感が高まる中、生成AI市場とのシナジーによる再評価も十分に期待できる銘柄といえるでしょう。
市場 | 東証グロース |
株価 | 810.0円 |
時価総額 | 198億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / 情報セキュリティ |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年11月期 | 1,362 | -706 | -695 | -568 |
2022年11月期 | 1,651 | -579 | -600 | -561 |
2023年11月期 | 1,940 | -297 | -355 | -338 |
2024年11月期 | 2,545 | 57 | -27 | -132 |
予 2025年11月期 | 3,815 | - | - | - |
※単位:「百万円」
HEROZ(4382)

出展:TradingView
HEROZは、将棋AI開発で培った高度な機械学習技術をベースに、企業向けのAIソリューションを展開するテクノロジー企業です。
「Ponanza」などの将棋AIで一躍注目を集めた同社は、推論精度の高さとリアルタイム処理に強みを持ち、建設・金融・製造業など多用な業種にAI活用の支援を行っています。
将棋AIから生まれた独自技術で生成AI領域にも展開
近年では、生成AI分野にも本格的に参入しており、独自の技術を組み込んだ対話AIや画像解析サービスの開発に取り組み、また大手建設会社とのBIM(建築情報モデリング)データ活用プロジェクトや、AIによる工期短縮支援など、実用性の高い領域での導入実績も増加しています。
株価は23年~24年にかけて一時低迷し、現在では「800円~900円台」の低位圏に位置していますが、独自アルゴリズムや長年の開発ノウハウを武器に、生成AI市場での存在感を一段と強める可能性もあります。
市場 | 東証スタンダード |
株価 | 910.0円 |
時価総額 | 137億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / AI |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年04月期 | 1,556 | 294 | 285 | 207 |
2022年04月期 | 1,482 | 34 | 87 | 49 |
2023年04月期 | 2,980 | 257 | 216 | -574 |
2024年04月期 | 4,841 | 451 | 368 | -1,134 |
予 2025年04月期 | 6,000 | 500 | 450 | 30 |
※単位:「百万円」
Laboro.AI(5586)

出展:TradingView
Laboro.AIは、企業ごとに最適化された“オーダーメイド型AI”の開発を手がけるスタートアップ企業です。業界・業種に特化したAIソリューションをゼロから構築する「カスタムAI」が最大の特徴で、製造業や建設業、流通業など、多様な業界の課題解決に貢献しています。単なるツール提供ではなく、要件定義から導入支援、活用後の改善までを一貫して行う点に定評があります。
完全受託型の生成AI開発で差別化する注目企業
生成AI領域でも、顧客の業務内容に応じた専用LLMやチャットボットの設計・実装を支援しており、汎用的な生成AIとは一線を画した「業務直結型のAI活用」に強みを持っています。とくに、自社保有データとの連携や情報漏えい対策を重視したクローズド環境での生成AI構築が支持されており、企業のDXニーズに高い親和性を発揮しています。
25年4月15日時点での株価は「948円」と低位圏に位置。23年に上場したばかりでありながら大きく値を上げた実績から、今後も期待値の高い銘柄だといえるでしょう。また、案件単価の高さや高収益性、そして今後の企業DX・生成AI導入拡大を踏まえると、中長期での成長期待は非常に高いです。
業務特化型生成AIというニッチ市場を押さえるLaboro.AI、AI低位株の中でも”本命株”の一角として注視して頂きたい。
市場 | 東証グロース |
株価 | 948.0円 |
時価総額 | 150億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / AI |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年09月期 | 656 | 83 | 84 | 60 |
2022年09月期 | 733 | -55 | -55 | -39 |
2023年09月期 | 1,369 | 206 | 193 | 139 |
2024年09月期 | 1,515 | 183 | 183 | 133 |
予 2025年09月期 | 2,008 | 250 | 250 | 171 |
※単位:「百万円」
ヌーラボ(5033)

出展:TradingView
ヌーラボは、プロジェクト管理ツール「Backlog」やチャットツール「Typetalk」など、チームのコラボレーションを支援するクラウド型サービス(SaaS)を開発・提供する企業です。エンジニア・デザイナー・マーケターといった職種横断の業務を“つなぐ”ツールに定評があり、日本国内のIT・製造業を中心に多くの導入実績を持っています。
チームコラボ×生成AIで業務の生産性を変えるSaaS企業
注目されているのは、同社が既存サービスと連携する形で生成AIを活用した新機能開発を加速させている点です。たとえば、Backlog上でのタスク要約機能や、議事録・アイデアの自動整理といった、日常業務に直結する生成AIの実装が進んでいます。ChatGPTなどの外部APIを活用しながらも、ユーザー企業の業務データと連携した文脈理解型のAI支援が実現されつつあります。
25年4月15日時点、株価は「983円」とグロース市場でも比較的低位に位置。ただし「生成AI×SaaS」という拡張性の高いテーマを持つことに加え、ストック型収益モデルによる安定的な売上成長も期待できるという点が注目ポイント。日本初の”SaaS×生成AI”企業として、今後のプロダクト進化に注目が集まります。
市場 | 東証グロース |
株価 | 983.0円 |
時価総額 | 63億円 |
業種 / 業種分野 | 情報・通信業 / システム運用 |
※2025年4月15日時点
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終益 |
---|---|---|---|---|
2021年03月期 | 1,938 | -6 | -8 | -25 |
2022年03月期 | 2,328 | 167 | 164 | 197 |
2023年03月期 | 2,706 | 101 | 92 | 88 |
2024年03月期 | 3,662 | 332 | 330 | 308 |
予 2025年03月期 | 4,108 | 600 | 600 | 490 |
※単位:「百万円」
まとめ
「AI関連×低位株」をテーマに、株価1000円未満のAI関連銘柄の一覧、その中でも今後の成長が期待される注目株の7選などご紹介してきました。いかがでしたか?
冒頭でもお伝えした
『割安な株価水準で鳴りを潜めるAI関連銘柄とは何か?』
『AI関連の中でも”株価の上昇余地が高い”割安株はどの銘柄か?』
これらの疑問、何かしらのヒントをお渡しすることが出来たのではないでしょうか。今回ご紹介した記事を参考に、株価の再評価が期待されるお宝銘柄の発掘にぜひチャレンジしてみてください。
「 AI関連 銘柄の低位株投資 」 について詳しく解説します。